オリジナルタオルのデザインをワードやエクセルで作成する方法

2021.05.21  タオル作成コラム

オリジナルタオルのデザインをワードやエクセルで作成する方法

Officeソフトで作成したタオルデザインも受付中!

名入れタオル市場では、名入れタオルやオリジナルタオル、オリジナル手ぬぐいのデザインを、Word・Excel・PowerPointのOfficeソフトで作成したものも受け付けています。 イラストレーターは使えないけど、エクセルやワードなら使えるという方は是非ご相談ください。

ただ、Officeソフトは基本的にデザイン作成には向いていないため、何点かお願いしたい事やご注意点があります。 今回のコラムではそこを深堀りして説明していきます。オフィスを使って名入れタオルやオリジナルタオルのデザイン作成をする方は是非参考にしてください。

それでは行ってみましょう!

画像を入れる場合は高解像度

オリジナルタオルや名入れタオルを作成するにあたって、「企業のロゴを配置したい!」という方や「イラストやキャラクターもタオルに印刷したい!」という方も多いかと思います。 そういった場合はWordやexcelのデータ内にロゴやイラストの画像データを配置して、デザインを作成していただく事が出来ます。Office機能の図形などを挿入していただいても構いません。

ただ、画像を挿入する場合に注意していただきたいのが「画像の解像度」です。 解像度の低い画像だと画面上では一見きれいに見えても、タオルに印刷する場合にきれいに仕上がらなくなる場合があります。

一体どういう事でしょう?イメージしやすいように画像を交えてご説明します。

画像解像度の解説

上記は名入れタオル市場のロゴ画像を実際にエクセルに配置した例です。

このロゴ画像はパソコンで表示する分には全く問題はありません。 しかし、実際のタオルや手ぬぐいに印刷するサイズ(実寸)まで拡大すると、解像度が足りないため輪郭がギザギザになってしまいます。 このデータをタオルにプリントしても、きれいに印刷が仕上がりません。

画像の解像度が低い場合はこのような現象が起こってしまうので、 きれいなオリジナルタオルに仕上げるために出来る限り解像度の高い(大きい)画像をご用意いただく様にお願いします。

具体的な数値をお伝えしますと、実寸の大きさで約300dpi程あれば概ねきれいに印刷することができます。

解像度が良く分からない!という方へ

解像度なんてよく知らないし分からない!という方は、お持ちの画像データを一度拝見させてください。 下のメールアドレス宛に画像を添付して送っていただければ、こちらで確認後、タオルに印刷可能かどうかご返答させていただきます。ご相談・お問い合わせだけでも大歓迎!ぜひお気軽にご連絡ください。

データ入稿先メールアドレスinfo@towel-ichiba.com (青字をクリックするとメーラーが立ち上がります)
※入稿する場合はご用件とお名前をご記載いただくようお願いします。

画像の解像度についてはなんとなくお分かりいただけましたか? 分からないことがあればお気軽にお問い合わせ頂ければと思いますので、遠慮なくご相談ください。 では続いては配色についてのお話です。

多色印刷の場合は配色が分かるように作成(補足説明でもOK)

オリジナルタオルに印刷したい色数が1色の場合は、Officeデータ上の色の指定はありません。黒などの分かりやすい色で作成していただければ大丈夫です。(実際の印刷色は弊社にて調色します。)

ただ、2色以上でオリジナルタオルを作りたい方は、どの部分にどの色を使うかが分かるようにデータ作成をお願いします。

下の画像はエクセルで作成した広範囲印刷のオリジナルタオルのデザイン例です。印刷色は黄色・緑・黒・紺(背景)の4種類。画像データと簡単な図形を挿入して作成しています。

4色印刷のオリジナルタオルデザイン例

出来れば上の例の様に、希望の配色が分かるようにデータを作成していただくと、その後の流れもスムーズです。 ただ、データ上で色を変えるのが難しかったり、面倒な方は簡単なレイアウトだけ作成してもらって、補足説明などで伝えてもらってもOKです。下の画像をご覧ください。

大体上のような感じで指示してもらえれば大丈夫です。

何しろ、伝わればOKなんです!!

デザイン作成の際は弊社スタッフ側でもご希望のデザインに仕上がるようにお手伝いさせていただきます。 生産を開始する前にオリジナルタオルのデザインレイアウト画像をご覧いただき、相違点は修正することもできますのでご安心ください。 (修正は原則2回まで無料、以降は有料となる場合があります)

印刷色についてのご注意

Officeソフト上で作成した色は実際のタオルに印刷した時、画面上と実物で色味が異なりますのでご注意ください。 詳しくは本ページ2-2.印刷の色についてをご一読ください。

各商品の印刷色数上限

各商品により対応可能な色数に上限があります。各商品の上限は以下の通りです。

  • 名入れタオル → 2色まで
  • オリジナルタオル(フルカラー印刷以外)→ 7色まで
  • オリジナルタオル(フルカラー印刷)→ 色数上限なし
  • オリジナル手ぬぐい → 7色まで
  • 捺染タオル → 1色印刷のみ

細い線や複雑なデザインはなるべく避ける

タオル・手ぬぐいの印刷は布への印刷になりますので、紙への印刷と比べると印刷の精度はどうしても低くなります。

そのため、小さい文字や細かくて複雑なデザインは潰れてしまったり、かすれてしまったりして印刷が不鮮明になる可能性があります。 なので細かすぎるデザインは出来るだけ避けていただく事を推奨しています。

商品によって印刷精度が変わってくるのですが、名入れタオルや広範囲印刷のオリジナルタオルの場合、 はっきりと印刷したい文字は、最低でも実寸で2cm角程度の大きさにして頂く事を推奨しています。

文字のサイズ感と印刷精度の目安

2cm角といわれても、ワードやパワーポイントで実寸でのサイズを計るなんて難しいですよね。なかなかイメージが沸きにくいと思うので、またしても画像を交えてのご説明です。

例として、最もよく使われるフェイスタオル(長さ約86cm×幅約34cm)に印刷精度の高い広範囲印刷でプリントする場合を見てみましょう。下の画像の枠がタオルの生地だと考えてください。

①から④までの大きさで文字を印刷した場合、どうなるかおおよそのイメージをお伝えします。(右側の様に文字を抜きで表現する場合、にじみやすいためやや大きくしています。)

タオルに文字を印刷する場合の精度
  1. 文字の潰れやカスレは起きにくく、概ねきれいに印刷可能な大きさです。
  2. 画数の大きい字などは多少潰れますが、文字として読むことは出来ます。
  3. 全体的に潰れ気味、かすれ気味になります。文字としては何とか読めるレベルです。
  4. 潰れ・カスレにより原型はほとんど分からなくなります。読むことは難しいです。

上記の様なイメージです。なんとなくお分かりいただけましたか? もちろん印刷する書体やデザインによっては①の大きさでも厳しい時もありますし、逆に④の大きさでも読めるレベルで印刷可能な場合もあります。

上のイメージが絶対ではないですが、ワードやエクセルでオリジナルタオルのデザインを作成する時に、おおよそのイメージを掴む参考にして頂くと良いと思います。

全面印刷や捺染タオルはもっと大きめに

上でご説明したイメージは名入れタオルや手ぬぐい、広範囲印刷・フルカラー印刷のオリジナルタオルなど印刷精度の高い場合の目安です。

インクがにじみやすい全面印刷のタオルや、捺染タオルの場合はもっと大きめにする必要があるのでご注意ください。 全面印刷・捺染タオルの場合は上記の①の大きさでも潰れて読みにくくなります。

捺染タオルや全面印刷の場合は、文字やイラストはドーンと大きく、ダイナミックな感じのデザインにすることがおすすめです。 文字を入れる場合は、上記イメージ①を二回り位大きくしてもらうと良いでしょう。

ワードやエクセル、パワーポイントで、オリジナルタオルのデザインを作成する方法を簡単にご説明しましたがいかがでしたでしょうか。 上記以外にも色々なご質問があるかと思いますので、ご不明点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。

続いては作成したデザインデータを入稿する場合の手順や、ご注意点をご案内します。

OfficeデータはPDFにして入稿

ワード・エクセル・パワーポイントで作成したオリジナルタオルのデザインデータを入稿する場合、ご注意いただきたいのがPDF形式にして入稿する、という事です。

Officeソフトは基本的にデザイン作成用に作られていないため、異なるデバイスで見たときに文字化けやレイアウトのズレが発生することがよくあります。 そうなってしまうと、せっかく作っていただいたデザインが弊社に正しく伝わりません。

その様な事態を防ぐため、データはPDFに変換したもののみ受付とさせていただいています。 (PDFに変換頂ければ基本的にレイアウト崩れや文字化けは発生しません。)

お客様にはお手数をおかけしますが、PDFデータに変換してからご入稿をお願いいたします。

PDFへの変換方法が分からない!という方は下記にて手順を簡単に説明していますのでご参照ください。そんなに難しくありませんよ! ただ、これからご紹介する変換方法はOffice2010以降に追加された機能なので、それ以前のバージョンの方はご相談ください。下の画像ではOffice2019を使用しています。

PDFへの変換手順その1 PDFへの変換手順その2 PDFへの変換手順その3 PDFへの変換手順その4 PDFへの変換手順その5 PDFへの変換手順その6 PDFへの変換手順その7

これにてPDFでの保存は完了です!あとはこの保存されたデータを弊社に入稿していただければ作成したデザインに沿って印刷データを作成させていただきます。 (入稿はご注文フォームまたはメールのどちらでも構いません!)

PDFへの変換は覚えておくととても便利なので、知らなかった方はこの機会に是非マスターしてみてください。

データ上の色と実際の印刷色の違いについて

Officeデータ上の色は、印刷では再現不可

ワードやエクセルに使われている色はRGBカラーといって、テレビやパソコンのモニタなど、光を発するものでしか表現できない色になります。 そのため、実際の印刷では画面上の様な明るくて鮮やかな色は印刷ができません。

実際にタオルに印刷される色は、画面上の色よりも少しくすんだ色になりますのでご注意ください。

また、そのデータを見る環境(画面の明るさ設定やモニターのメーカー・種類など)によって色味が異なることがあります。 そのため、弊社のモニタで正しい色を知ることが出来ず、多少の色ブレが発生することがあります。

ワードやエクセルなど、Officeソフト上で作成した色については画面上の色とオリジナルタオルに実際に印刷される色とで、若干の色味の誤差が発生することをあらかじめご了承ください。

実際にあった事例

色味の違いがどの程度なのか、過去にお客様よりご指摘を頂いた事例をいくつかご説明します。

【ケース①】
DIC156の赤でタオルに印刷したが、お客様より「赤味が足りなくて朱色に見える」というご指摘があった。
【ケース②】
DIC2623の暗めのピンクでタオルに印刷したが、お客様より「ピンクというより紫に見える」というご指摘があった。
【ケース③】
DIC2543の明るめの黄緑で印刷したが、お客様より「明るさが足りない」というご指摘があった。

上記の様なご指摘をいただいた事があります。この様に画面上と実物で少し色味が変わる場合がありますのでご注意ください。(上記の様なケースは弊社免責とさせていただいていますので予めご了承ください。) もちろん、赤が緑になったり、青が黄色になるなど、完全に別の色に変わることはありませんのでご安心ください。

できる限り色ブレを防ぐには色見本による指定を

ご希望の色が印刷された「実物の色見本」を郵送していただければ、その色味に極力近づけた色で印刷することができます。 色見本の郵送にかかる分、2~3日ほど納期が延びますが、色ブレを防ぐには一番確実な方法です。もちろん、追加料金はかかりません。

DICカラーで出来るだけイメージを共有化

弊社ではお客様との色イメージをできる限り共有化するために、印刷色の指定に「DIC(ディック)カラーガイド色見本帳」と呼ばれる日本の印刷業界で最もよく使われている色見本を使用しています。 DICカラーガイドは紙に印刷された昔ながらの色見本帳のため、お客様から印刷工場まで色情報を共有でき、イメージ通りの色で印刷された商品をお届けすることが可能となります。

上記の様にモニタ上の色をそのまま印刷することが出来ないため、印刷色のご希望がある場合には、DICカラーガイドのDICナンバーにてご指定ください。
※パソコン用のDICカラーガイドや、スマホ用のDIC「カラーガイド」アプリを見てDICナンバーをお選びいただいた場合は、画面上の色と実際の印刷色とで違いが生まれますのでご注意ください。 厳密に色を確認したい方は、カラーガイドの実物をご確認いただく様にお願いします。

また、前述の通り実物の色見本を頂ければ極力色味の違いを避け、イメージに近いオリジナルタオル作成が可能です。 ご希望の色が印刷された色見本をお持ちの方は是非ご検討ください。

DICナンバーが分からない場合には弊社にて近似色を選ぶことも可能

お送りいただいたOfficeデータの中で指定された色から、弊社のスタッフが近似色を選定して印刷色とさせていただきます。 ただし、あくまでも「近似色」であり、若干の色味や明るさの違いが生まれますことをご了承ください。

データ作成料について

ワードやエクセルで入稿の場合、データ作成料がかかる

ワードやエクセルで作成されたデータはそのままではタオルの印刷データとして使用することができません。 タオルに印刷するため、データを加工する必要があります。

そのため、データ作成料として名入れタオルの場合は税別3,000円、オリジナルタオルの場合は税別5,000円のデータ作成料を頂戴しています。 ワードやエクセルで作成したデータを入稿する場合はあらかじめご了承ください。

ご注文フォームのデータ入稿欄で「画像ファイルや写真など、完全データ以外のデータ」を選択いただくとこのデータ作成料が加算された御見積金額を出すことができます。※この金額は枚数に関わらず一律料金となります。

今回はOfficeソフトでデータ入稿する方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。書いているうちにどんどん内容が増えてしまい、大分長くなってしまいました(笑)

全部読んでいただくのは難しいかもしれませんが、冒頭の目次部分から各項目にジャンプもできますので、知りたい部分だけでも読んで役立てていただければ嬉しいです。

また、ここを読んでも分からない!という方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。 ご希望のオリジナルタオルが作成できるようにお手伝いさせていただきますのでオリジナルタオルをご検討の方はぜひご相談ください。

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