オリジナル手ぬぐいの生地:岡と文の違い

2020.07.04  タオル作成コラム

オリジナル手ぬぐいの生地は岡と文の2種類をご用意

オリジナル手ぬぐいの生地:岡と文の違い
日本で古来より使用されてきた手ぬぐいは、タオルにも負けない人気があります。「和晒し」という日本伝統の製法で作られた手ぬぐいは、独特の肌触りや通気性の良さでタオルとは違った魅力があり、オリジナル商品やインテリアグッズの作成などにも使われています。

当サイトでも取扱いがある手ぬぐいですが、手ぬぐいの生地にも種類があるのをご存じでしょうか?今回は、日常使用ではあまり気にすることの無い手ぬぐいの生地「岡」と「文」の違いについて紹介していきます。長文になるので先にざっくりとした違いをお伝えすると

「岡」は細めの糸できめ細かく織られた生地
「文」は太めの糸でやや目が粗めの生地

となります。価格については【文<岡】となり、文の方が岡と比べると単価10円程度割安になります。どちらにもメリット・デメリットがありますが、オリジナル手ぬぐいの作成では表面が滑らかでプリントがきれいに仕上がる岡の生地が特におすすめとなっています。では具体的にどう違うのか見ていきましょう。

岡と文の違い。それは糸の太さです

岡と文の生地拡大写真
写真は二つの生地の拡大写真です。左側の岡の方が目が細かくなっています。


手ぬぐいの生地は、岡(おか)文(ぶん)に大別されます。
漢字一文字で表現されるところがとても日本らしいですね。

前述の通り、岡の手ぬぐいと文の手ぬぐいで一番違う点は「使用している糸の太さ(番手)」です。

岡に使われている糸の太さは30番手。文よりも細い糸を使用しているのが岡の手ぬぐいです。糸は細いほど高級になるので、岡の方が少し割高になります。

文に使われている糸の太さは岡より太めの20番手。タオルにも広く使われている一般的な糸の太さです。日常的な使用にも適した番手と言えるでしょう。

※番手とは糸の太さを表すもので数字が大きいほど糸は細くなっていきます。

他に異なる点としては手ぬぐいのサイズも挙げられます。大きな違いではありませんが、文の方が岡よりも少しだけ手ぬぐいのサイズが小さくなります。当サイトで使用している生地は、岡の幅が約34cm、文の幅が約33cmです。(1cm程度のわずかな差なのでおそらくほとんど気にならない、もしくは気付かないレベルの差です(^^;)

糸の太さの違いが生むそれぞれの特徴

主に糸の太さが違うのが両者の差ですが、それによって実際の手ぬぐいはどう違うのか?また、どのように使い分ければいいのか?
岡と文それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

岡の手ぬぐい
【岡の特徴】
細い糸を使っている岡は、なめらかな肌触りが特徴です。文に比べて細い糸できめ細かく織られているからです。普通に使う場合においての特徴はそれぐらいですが、オリジナル手ぬぐい作成の場合、岡にはそれ以外にもメリットがあります。
「きめが細かい=生地表面の凹凸が少ない」となるので、手ぬぐいに印刷する際にインクが乗りやすいのです。オリジナル手ぬぐいの作成にぴったりの生地といえるので当サイトでは岡の手ぬぐいに印刷することを特におすすめしています。(もちろん文がダメというわけではないですよ!)文に比べると文字やイラストなどのデザインを、きれいに印刷することができますので細かいデザインを印刷したい時や、印刷の仕上がりにこだわりたい場合には岡生地でのオリジナル手ぬぐい作成がおすすめです。
逆に岡のデメリットとしては価格が挙げられます。極端に高いわけではないですが文と比較して若干割高になります。また、きめが細かいので文と比べると通気性や速乾性の面では若干劣ります。大きな差はないですが、この辺りは岡のデメリットとして挙げられるでしょう。

◎岡のオリジナル手ぬぐいはこんな方におすすめ◎
細かい表現をきれいに印刷したい方
なめらかな肌触りの手ぬぐいが好みの方
印刷の仕上がりにこだわりたい方


文の手ぬぐい
【文の特徴】
太めの糸を使っている文の手ぬぐいは、糸の縫い目が比較的粗くなるので風通しがよく、通気性・吸水性に優れた手ぬぐいになります。通気性の良さから頭に巻いたりする使い方や、お祭りやスポーツなど汗をかくことが想定されるシーンに向いている生地といえるでしょう。オリジナル手ぬぐいに実用性も求めたい方には文の生地で作成するのがおすすめです。文生地の肌触りは、手ぬぐい独特の素朴な質感になります。また、価格も割安となるので、作成費用を少しでも抑えたいへは文の手ぬぐい生地がおすすめです。
プリントデザインの仕上がりについてですが、岡と比べると目が粗く表面が平らではないので、若干インクがにじみやすくなります。もちろん岡の生地と比較しての話になりますが、文の手ぬぐいに印刷する場合は大きめではっきりしたデザインにするのがデザイン作成のコツです。

◎文のオリジナル手ぬぐいはこんな方におすすめ◎
夏祭りやスポーツイベントなど、汗をかくシーンでオリジナル手ぬぐいを使いたい方
オリジナル手ぬぐいの実用性も重視したい方
出来るだけ価格を抑えてオリジナル手ぬぐいを作成したい方


岡・文のそれぞれの特徴をご紹介しました。
なお、上記の違いはあくまでも比較上での話になります。例えば文の手ぬぐいは印刷に不向きかというと、全くそんなことはなく、文の生地にも十分印刷は可能です。また、岡の手ぬぐいも通気性は十分ありますので、手ぬぐい本来の用途としてお使いいただいても問題ありません。上記の違いは作成したいオリジナル手ぬぐいのイメージにより近づけるための、生地選びの参考として考えて頂くと幸いです。

ちなみに文・岡にはそれぞれ特文、特岡という生地もあります。それぞれサイズが大きくなり、特文はより縫い目が粗く、特岡はより縫い目が細かくなります。それぞれの特徴をより際立たせた生地といえるでしょう。価格が高くなるため、名入れタオル市場では文・岡のみの取り扱いとなりますが、興味のある方は色々と生地を試してみるのも面白いかもしれませんね。

上にも書いたように価格については文の方が割安になります。価格を抑えたい方やちょっと厚めの手ぬぐいを作りたい方は文、印刷をきれいに仕上げたい方や生地のなめらかさを重視したい方は岡、というように仕上がりのご希望に合わせて生地をご選択ください。


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